急性痛と慢性痛の違いについて
1 痛みの種類は大きく分けて2種類
痛みは「急性痛」と「慢性痛」の2種類に大きく分類されます。
突然のケガなどによって生じる痛みを「急性痛」と呼び、それに対して、これといった原因が思い至らないものの長期間に渡って痛みが続くものが、一般的に「慢性痛」と呼ばれています。
2 急性痛の特徴
急性痛は文字通り、急なケガや病気などが原因で生じる痛みです。
例えば、日常生活での転倒による打撲や、スポーツ中の肉離れ、事故による捻挫等を原因とする痛みは、急性痛に分類されます。
受傷直後は強い痛みを感じ、その部位を動かすことすら辛くなってしまうことがありますが、急性痛の痛みは主に一過性のもので、ケガが改善すると、痛みも治まっていくことがほとんどです。
早期に痛みを取り除くためには、受傷後できる限り早い段階から適切な施術を受けて、痛みの原因を改善することが大切ですので、急性痛でお悩みの際は整骨院などにご相談ください。
3 慢性痛の特徴
慢性痛は、痛みの原因がハッキリしないものの、痛みが長く続いている状態を指します。
急性痛と比べて痛みが強くなかったり、痛みの範囲が曖昧であったりすることが多いため、「痛みはあるけれど、病院や整骨院に相談するほどではないだろう」と考えて、通院を後回しにしてしまう方が少なくありません。
痛みを長期間抱えたままにしてしまいますと、不安を引き起こしたり、痛みがあるため普段と同じパフォーマンスができずストレスを感じてしまったりと、気持ちの面にも影響を及ぼすケースがあります。
不安な気持ちやストレスが、さらに痛みを強く錯覚させる等、悪循環に陥る場合も考えられます。
まずは、信頼できる通院先を見つけ、どういった痛みで悩んでいるのかを相談することをおすすめいたします。
4 急性痛も慢性痛も適切な施術を受けることが大切
急なケガは、初期に適切な処置を受けられたかどうかが予後に大きく影響します。
ケガや痛みを放置することで、その痛みが慢性痛として身体に残ってしまうおそれもありますので、まずはお早めに適切な施術をお受けください。
慢性痛の場合も、「いつものことだから」と痛みを軽視してしまい、通院せずにそのままにしてしまうことがあるかもしれませんが、適切な施術を受けることで少しずつ痛みが改善する可能性がありますので、諦めてしまわずに、まずは適切な施術を受けることが大切です。
また、急性痛と慢性痛では、受けるべき施術の内容もそれぞれ異なります。
たとえば、急性痛がすでに慢性痛に移行している状態であるにもかかわらず、急性痛に対する施術を続けていますと、改善が見込めなかったり、かえって身体に良くない影響を与えてしまったりすることがあります。
このような事態を防ぐためにも、通院先を選ばれる際は、お身体の状態をしっかりと検査したり、ヒアリングをきちんと行ったりしてくれる整骨院を選ばれることをおすすめいたします。