捻挫は整骨院にご相談ください

文責:院長 柔道整復師 佐藤 真弘

最終更新日:2024年07月26日

1 捻挫について

 捻挫は、足首や手首に急激に強い負荷がかかったことで、関節を支える靭帯等が傷ついてしまった状態を指します。

 歩行時に足を捻ってしまったり、スポーツ中の接触で転倒してしまったり、転んだ際に咄嗟に手をついてしまったり等、日常生活において捻挫をしてしまうケースは少なくありません。

2 捻挫してしまうとどうなるのか

 靭帯の損傷によって、周囲の血管が切れてしまい、内出血を引き起こします。

 そして、捻挫した部位が腫れて痛みが出てきたり、熱を持ったりします。

 比較的痛みが軽く腫れも軽度だという方がいらっしゃる一方で、強い痛みを伴い歩行が困難な状態の方もいらっしゃいます。

 このように、捻挫の程度は幅広く、回復までにかかる時間も様々です。

3 捻挫の対処法

 捻挫をしてしまった際は、応急処置として「RICE処置」を行うことが大切だといわれています。

 RICEとは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(拳上)の頭文字をから名付けられており、早期にこれらの応急処置を行えるかどうかによって、その後の回復スピードが変わってきます。

 捻挫をしてしまっても処置せずに損傷部位を動かしたり、負担をかける行動をしてしまったりすると、重症化するリスクがありますので、まずは応急処置を行い、その後は整骨院等で適切な施術を受けるようにしてください。

4 整骨院での施術

 まずは痛みの緩和や炎症の抑制に効果的な機器を用いて施術を行ったり、くじいた部位を固定したりして、靭帯の修復を促します。

 ある程度ケガが回復して痛みや腫れが治まりましたら、関節の動きや腫れの程度等の状態を細かく確認しながら、リハビリ施術を行い、よい状態に整えていきます。

 痛みがなくなったからもう大丈夫だろうと判断し、途中で通院をやめてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、靭帯が修復されるまでにはある程度の時間が必要になります。

 修復途中の不安定な状態で無理に関節を動かしてしまいますと、再び捻挫をしてしまうおそれがありますので、痛みがなくなったから大丈夫だと安易に判断せず、しっかりと回復するまで通院を続けることが大切です。

5 捻挫を繰り返さないために

 関節や筋肉の柔軟性が低下してしまっていますと、身体を動かせる範囲が狭くなってしまい、転びやすくなってしまったり、スポーツ時の衝撃をうまく流せなくなってしまったりして、捻挫につながりやすくなります。

 ケガをしてから後悔しないようにするためにも、日ごろからストレッチ等で身体の柔軟性を高めておくことをおすすめいたします。

 また、スポーツに取り組まれる際は、しっかりとウォーミングアップを行い、関節や筋肉を伸ばしておきましょう。

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